ずっと悩んでたNOKTON Classic 35mmと40mmどっち買うか問題。
悩んだ末に40mmの方を購入しました。
今回はNOKTON Classic 40mm F1.4を購入した理由と簡単なファーストインプレッション(といっても2か月くらい使ってますが)について書きました。
同じ様に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
NOKTON Classic 40mm F1.4を購入した理由
50mm付近が苦手
俗に標準レンズといわれる富士フイルムでいう35mmだとフルサイズ換算50mm(正確には52.5mm)になるんですが、私はこの画角がどうも苦手で。
自分の撮りたい写真の構図をイメージした時に少しだけ広く感じるのが苦手な理由かな、と思ってます。
僅か5mmの焦点距離の差なんですが、私にはフルサイズ換算60mmの方が肌に合うみたいです。
35mmより少し安価
同じシリーズで近い焦点距離のレンズ「NOKTON Classic35mmF1.4」よりも40mmの方が若干リーズナブルだったのも決め手でした。
何故か私がマップカメラで購入した時は中古より新品の方が少し安かったという…、そんな事あるんですね。
長野県で作られたレンズを買って応援したかった
フォクトレンダーは現在、私が住んでいる長野県のコシナで作られています。
似た焦点距離だと他にも純正レンズのXF35mm F1.4やツァイスのtouit 1.8/32もあるので検討しましたが、カメラ好きな長野県民としては新品で購入してコシナを応援したい、そんな思いもありました。
NOKTON Classic 40mm F1.4の外観や装着した感じ
私が購入したのはNOKTON Classic 40mm F1.4のシングルコーティング。
金属製の銅鏡は富士フイルムユーザーが使っても満足できるクオリティです。
ピントリングもヌルヌルでマニュアルフォーカスも扱いやすいですね。
もちろんメイドインジャパン。
X-Pro2に装着した姿は文句なしのかっこよさ…。
後述するマウントアダプターとも相まってパッと見は純正と見間違うレベル。
個人的にはレンズにフード付けるの面倒臭い派なんですが、見た目の印象が全く変わってくるのでこのレンズに関しては純正でなくても良いので絶対にフードを一緒に付けるべき。
気になった所
純正フードをつけるとレンズキャップとの隙間が殆どなく、取り外しがとても大変です。
フードを付けなければ問題ないのですが、これはちょっと誤算でした。
NOKTON Classic 40mm F1.4を使ってみた感想
渋い写りがクセになる
特にクラシッククロームとの相性が抜群でついついローキー気味に撮りたくなります。
とは言えまだまだ使いこなせてないので、自分好みのクラシッククロームの設定を見つけたい所。
ボケのクセは強め
ボケはキレイとは言えませんが、これも味かなと思えるかどうかでこのレンズの評価が分かれそう。
私は好き。
玉ボケが出しやすいレンズですが、レモン型の口径食と呼ばれるボケが周辺で特に見られます。
これも好き嫌いありますが、これを面白いと思えない方には厳しいかも知れませんね。
逆光でのフレアやゴーストが顕著に出る
上の写真の右下を見れば一目瞭然ですが、激しくゴーストが現れます。
そしてコントラストも分かりやすく低下します。
間違えてフィルムシミュレーションをプロビアで撮ったんですが、逆に分かりやすい例になったかも。
絞って(F値を大きく)ローキー気味で撮影しましたがこちらもゴースト。
露出下げているので隠れていますが写真左下にもゴーストが気持ち良いくらい盛大に出てます。
開放のユルい写りが今っぽくなくて良い
現代のレンズは絞り開放からシャープ、というのが枕詞の様に並びます。
レンズ設計としては完璧を目指した結果であり、パッキパキのキレッキレの解像感ある写りは私も好きです。
ただ、手持ちのレンズが全てがそういうレンズでは面白くないのもまた事実で、レンズの「味」みたいな物を求めてしまう自分がいます。
このレンズはオールドレンズさながらの開放でのユルい写りと少し絞れば現代のレンズの様に良く写る、そんなレンズを新品で購入できるのが特徴。
ピントにシビアではない時には積極的に絞り開放を使ってあげたくなります。
とは言え、F2くらいから絞っていけば(F値を小さく)今っぽく写りが解像してくれるのもこのレンズの特徴。
この二面性こそがNOKTON Classicを使う理由になるのではないでしょうか。
ピンボケした写真を愛せる様になった
マニュアルフォーカスなので子供が早く動いたり、絞り開放で撮ると盛大にピンボケしてしまう事も。
以前はピンボケした写真は気に入らなくて削除していましたが、このレンズで撮るとそれも味かなと思える様に。
絞りを開放で撮った時にピントが合ってるか良く分からないソフトな写りなのも影響してるかな。
ピンボケを許容できる様になって写真を撮るのがさらに楽しくなっているのが今。
写真って奥が深いです。
そのままだとちょっと寄れない
Mマウントの特徴ですが、通常のマウントアダプターで使うと最短撮影距離70cmと被写体にあまり寄れません。
そこでヘリコイド付きマウントアダプターというものを使う事で最短撮影距離を短くする事が可能で使い勝手が向上します。
このヘリコイド付きマウントアダプターのお陰で「あとちょっとだけ寄りたい!」を解決出来るのでレンズと一緒に購入を検討する事をで撮影の幅がグッと広がります。
ちなみにソニーのミラーレスで使う時にはコシナ純正で同じ種類のマウントアダプターが発売されていますのでそちらをどうぞ。
Xシリーズだと周辺光量落ちはあまり感じない
NOKTON Classic 40mm F1.4はフルサイズ対応のレンズ。
フルサイズのカメラにおいて絞り開放で撮ると写真の四隅が暗くなる周辺減光が顕著に現れます。
富士フイルムのカメラはフルサイズよりセンサーサイズが小さいAPS-Cになりますので周辺光量落ちする部分がかなりカットされます。
ほぼしゅふ的まとめ
NOKTON Classic 40mm F1.4
- 小さいけど金属製で高級感あり
- X-Pro2に付けるとかっこいい
- APS-Cでは周辺光量は殆ど落ちない
- 絞り開放(F1.4)はかなりゆる~い写り
- 少し絞れば解像する
- 割とリーズナブルで手が出しやすい
- マニュアルフォーカスだけどピントが合わせやすい
マニュアルフォーカス専用なので使う人と場所を選ぶレンズですが、ピントも合わせやすいので写真を撮るのが楽しくなるレンズです。
手が出やすい価格なのも魅力なので気になったら1度買ってみても良いんじゃないかな。
私はとても気に入ったので、当分はこのレンズを付けっぱなしでいきます!
マウントアダプターの関連記事