X-Pro2やX-T2などフィルムシミュレーション「ETERNA(エテルナ)」が搭載されていない機種でRAW現像をしてエテルナを使ってみようという記事です。
実際にエテルナを使う方法とjpeg撮って出しとの写真の色の違いについてまとめました。
どうしてもエテルナを使ってみたいと思っている方の参考になれば幸いです。
X-Pro2は撮って出しでエテルナは使えない
X-Pro2ではjpeg撮って出しでフィルムシミュレーション「ETERNA(エテルナ)」を使用することができません(2019年3月現在)
エテルナが初めて搭載されたX-H1から1年近く経過した現在、ファームウェアアップデートで追加されないということはエテルナについては諦めた方が良いでしょう。
Twitterで仲良くさせて頂いているmottuさんが同じく軟調のPRO Neg.StdをカスタマイズしてETERNAに近づけていてイイ線いってると思いますが、完全に再現するのは難しそうです。
エテルナ(に限りなく近い何か)を使うにはRAW現像しかない
jpeg撮って出しでエテルナが使えないならRAWで撮った写真を専用ソフトでフィルムシミュレーションを適応させて現像するしかない、というのが現状です。
RAW現像とは
RAWという情報量が多く、JPEGになる前の写真のデータを保存して専用ソフトで編集(現像)すること。富士フイルムだと画質設定→画質モードでRAWで撮影することができます。
富士フイルム以外で現像したエテルナの写真が本当にエテルナなのか?と訊かれたら何とも言えませんが、個人的には「限りなくエテルナに近い何か」と言っていいのではないでしょうか。
富士フイルムで推奨されている現像ソフトから考える
富士フイルム公式でフィルムシミュレーションに対応している現像ソフトは
- FUJIFILM X RAW STUDIO
- RAW FILE CONVERTER EX powered by SILKYPIX
- Adobe Lightroom
- Capture One Express Fujifilm
の4つ。
富士フイルム公式サイトで載っていることは富士フイルムが開発していないソフトでも(多少なりとも)協力関係にあることは想像できるので、全く見当違いの現像になることは少ないはず。
はたしてエテルナは使えるのか?
X RAW STUDIOは純正なので期待してなかってですがもちろんエテルナは使えません。
RAW FILE CONVERTER EX powered by SILKYPIXについてもエテルナは項目に入ってないのでやはり無理。
Lightroomに関してもエテルナは出てきません。
ここでは詳細は省きますがRAWのEXIF情報をX-H1に変更することでエテルナを使えることが可能なようです。
が、後々の写真の管理を考えるとおすすめ出来ませんし、私はやってないです。
Lightroomなら有志の方が無料でエテルナに似せたプリセットも公開されているのでそちらを使わせて貰うのも1つの手かと。
Capture Oneならそのままエテルナが使える!
最後にCapture One。
Capture OneならX-Pro2のRAWデータを取込んでもそのままエテルナのフィルムシミュレーションを適応できます!
実際にjpeg撮って出しと比較してみた
実際にjpeg撮って出しと各現像ソフトでエテルナを当てた写真を比較してみましょう。
比較するに当たってjpegはX-T3でパラメータ(ハイライトやカラーなど)を0のままの状態、各現像ソフトも撮影時の設定を反映しただけで現像しました。
撮って出しとLightroomの比較
撮って出しとCapture Oneとの比較
撮って出しとSILKYPIXとの比較
比較して感じた個人的な感想について
他にも提供していただいた画像を比べてみると、CaptureOneが一番撮って出しに近いかな。
LightroomやSILKYPIXも撮って出しに限りなく近いですが、例えば今回載せた2枚目の花の写真などを見るとLightroomとSILKYPIXではハイライト部分の色味(特に黄色)が濃いめに出ているのが分かるでしょうか。
ほぼしゅふ的まとめ
CaptureOneを使ってRAW現像をするとエテルナを使うことが可能で、かなり再現性があると言っていいんじゃないかと。
X-Pro2(エテルナ未搭載の機種を使っている)ユーザーは是非試してみて下さいね。
それでは良いカメラライフを!
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