ブツ撮りの撮影の表現方法を広げたい。
そんな時に使ってみたいのがハニカムグリッドと呼ばれるアイテム。
今回はストロボに簡単に装着できるハニカムグリッドについて。
1つ持っておくことでストロボライティング幅が広がるのでオススメですよ。
ハニカムグリッドについて
ハニカムグリッドは蜂の巣状のストロボやモノブロックに取り付ける機材。
この蜂の素状の形が直進する光以外を吸収して直進の光を作り出します。
直進の光を使うことで暗い部分と明るい部分を作り出し写真にアクセントをつける、という訳。
他にも似たような機材でスヌートという機材もあり、そちらの方が光の境界線がはっきりしている印象。
モノブロックに装着する商品が多く、値段も高い印象があるハニカムグリッドですが、今回紹介するSelensのハニカムグリッドは安価で手持ちのストロボに装着可能なこともあり購入してみました。
Selensのハニカムグリッドの外観など
簡易的な包装で送られてきましたが、壊れるものでもないのでOKです。
中には説明書、3つのゴム製の本体、カラーフィルター、収納するためのポーチが付属しています。
写真の一番左の部品からストロボに取り付けて、他の2つは磁石で取り付け。
真ん中の部品にはカラーフィルターを入れることが可能で、色のついた光を演出できるという訳。
ちなみにカラーフィルターは中国製でよくあるペラペラの材質ではなく、そこそこ耐久性もありそうです。
GODOX TT685Fに取り付けてみた様子
普段使っているGODOXのTT685Fに装着してみました。
ストロボに取り付ける部品はゴム部分を少し強めに引っ張って装着する必要がありますが簡単です。
磁石で取り付ける部品については磁力が結構あるので簡単にくっつきますし、撮影中に外れる心配はありません。
ちなみにゴム製なので、ほこりが付着しやすいです。
GODOX TT350Fに取り付けてみた様子
小型のストロボGODOXのTT350Fに装着した様子。
頭でっかちな感じになりますがハニカムグリッドも重くないので、使う上でのバランスは悪くないです。
良く見るとストロボが小さいので若干隙間が出来ています。
実際に撮影してみると良く分かりますが、この隙間から光が漏れてしまいます。
TT385Fのような小型のストロボで使う際にはこの隙間にティッシュでも使って埋めるなり対策をしましょう。
ハニカムグリッドのありなしでの写真の比較
同じ被写体(フード)を左は天井バウンスで、右はハニカムグリッドを装着したストロボをそれぞれ同じ場所から被写体に向かって直射した写真です。
天井バウンスの場合はフードはもちろん、背景紙まで光が拡散している様子が見てとれます。
ハニカムグリッドで直射した方はフードにだけ光が当たって背景には殆ど光が当たらず暗くなっています。
実際にハニカムグリッドを使ってみた感想
実際にストロボにハニカムグリッドを使って撮影してみました。
撮影するときはストロボの設定をTTLにするよりもマニュアルで光量を調節した方が自分のイメージ通りの画が作りやすいかと(私は普段もマニュアルで撮影してます)
通常のストロボだと光が拡散して全体的に写真が明るくなってしまいますが、こんな感じで光が欲しい場所にだけ当てられる様になります。
ちなみに私が使っている背景紙はPVCのシート。
裏と表で光沢感とマットな質感が楽しめますが、ほぼマットな方を使ってます。
もう一つの活用例、モデルは娘のお友達のソランちゃん。
ハニカムグリッドを付けたストロボを人物の後ろに配置すれば印象的な背景を作り出すこともできますよ。
ほぼしゅふ的まとめ
Selensのハニカムグリッド
- ゴム製でほこりは付きやすい
- 小さいストロボは隙間ができる
- マニュアルでの撮影が最適
- 安価で表現の幅が広がる機材
物撮りなどでディフューザーを使って柔らかい光を当てるのも楽しいですが、ハニカムグリッドを使うことで簡単に撮影の幅が広がります。
特に黒背景との相性が抜群で「あれ?物撮り上手くなった?」と錯覚するでしょう。
値段なりのチープさはありますが、おすすめなアイテムです。