世の中の子育てお父さんの中には運動会が始まる前に望遠レンズを購入しなきゃ…と思っている人もいるのではないでしょうか。それ私なんですけどね。笑
そりゃ~もちろんお金があればF2.8通しのズームレンズやXF100-400mmを買いたい訳ですが、普段持ち歩かないレンズに10万以上出せます?いや出せない(今は。)ので今回は除外。
そうなると富士フイルムのカメラを使っている方で現実的に望遠レンズを買おうと思うと、XF55-200mmとXC50-230mmの2つのレンズが候補に上がってくるはず。
そして上記2つのレンズよりも焦点距離は短いですが、レンズ交換なしで広角から望遠までカバーできる便利ズームであるXF18-135mmも捨てがたい。
という訳で今回は富士フイルムのXマウント、3つの望遠域をカバーするレンズを、運動会で使うことをメインに考えて比較していきます。
※ちなみに私が使っているX-T2に装着してどうか?の目線で書いています。
それぞれのレンズのスペックから見た比較
3つのレンズのスペックから私達、一般人に必要なスペックを比較していきます。
個人的に良い部分を赤文字で書いています。
XC 50-230mm F4.5-6.7 OIS Ⅱ | XF 55-200mm F3.5-5.6 R LM OIS | XF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR | |
価格.com最安値(2017年7月現在) | \36,206 | \67,074 | ¥87,400 |
焦点距離(フルサイズ換算) | 約76-350mm | 約84-305mm | 約27 - 206mm |
手振れ補正 | 約3.5段分 | 約4.5段分 | 約5段分 |
最短撮影距離 | 1.1m | 1.1m | 0.45m |
最大撮影倍率 | 0.2倍 | 0.18倍 | 0.27倍 |
レンズ最大径×長さ | 69.5mm×111mm | 75mm×118mm | 75.7mm×97.8mm |
重さ | 375g | 580g | 490g |
AF駆動方式 | ステッピングモーター | リニアモーター | リニアモーター |
その他 | 絞りリングなし | 特になし | 防塵・防滴 |
XC55-200mmの特徴
富士フイルムにはXFレンズとXCレンズがあり、XCレンズは廉価レンズの位置づけになります。
値段が4万円弱と安く、しかも軽くてこの3つのレンズの中では最も焦点距離が長いです。
外装がプラスチックなのと、レンズに絞り環が付いていないのが特徴。(カメラ本体で絞りを操作します)
最小開放絞りも広角側でF4.5と決して明るいレンズではありませんので、暗い場所での撮影はやや不利。
ちなみにシルバーはX-A2のキットレンズだったので中古でよく見かけますが、ブラックは単品販売のみなのでかなりレアです。
XF55-200mmの特徴
XFレンズなので外装もフジノンレンズらしい高級感があります。
この3つのレンズの中では一番重く、X-T2と一緒に使うと1kg超え。
気軽に持ち歩いて写真を撮るにはつらいかも。
XC50-230mmより明るいレンズで、AFも早いので、安心して写真が撮れそうです。
XF18-135mmの特徴
この3つのレンズの中では焦点距離が一番短いですが、広角から望遠までこの1本でカバーできるのが魅力。
値段も一番高いですが、強力な手振れ補正、防塵・防滴仕様なので、使う場所を選ばないのもポイント。
写りに大きな差はない…はず。
作例を見る限り、絞りを開放にした時の画質に差はありますが、ある程度絞った写真はお値段ほどの差を感じません。
XCレンズでも妥協しない写り。
これが富士フイルムのスゴイところじゃないかな~。
運動会で使う事を考えて比較する
運動会で実際に使う事を想定してみます。
焦点距離から撮れる写真を考える
どんな写真を撮りたいか、被写体(子ども)とどれぐらい離れた位置なのかで大きく変わってきます。
出来るだけアップの写真が撮りたいなら、焦点距離の長い(数字が大きい)レンズを購入した方が良いですよね、大は小を兼ねますから。
運動会の会場(学校)が小さい、子どもの近くまで行って写真が撮れるならフルサイズ換算200mmも顔のアップで無ければ十分対応できます。
それでも小さく写るようなら少しトリミングしてもいいかな。X-T2の画素数なら少しのトリミングなら余裕で対応できます。
走っている子どもにピントが合うのか?撮り方を考える。
単純にAFのスピードはリニアモーター>ステッピングモーターになり、今回の中ではXFレンズの方が有利ですが、XCレンズでも工夫次第では満足のいく写真は撮れるんじゃないかと。
- 出来るだけF値を絞って(F8くらい)
- シャッタースピードも上げる(1/500秒は欲しいところ)
- AFポイントを出来るだけ大きくして
- AFモードをゾーン、もしくはワイド・トラッキング
- AF-Cで被写体の動きを捉える
これを意識すれば子どもの大事な一瞬を失敗しないで撮れるのではないでしょうか(自己責任でお願いします)
ちなみにF値を大きくして(絞って)、シャッタースピードを上げるとISO感度が上がってノイズが目立つようになりますが、X-T2ならISO感度が上がってもそこまでノイズが気にならないのが嬉しかったりします。
なので、私ならISO感度はオートにしてガンガン上げちゃいます。
失敗写真よりノイズが乗ってた方が100倍マシなので。
他にも撮影シーンを想像してみる
そもそも運動会って、子どもが走っている所だけを撮る訳じゃないんですよね?
集まる前に子どもが友達と談笑している所だったり、一緒にお弁当を食べている所も写真に押さえて、1日全体を通して写真撮って、終わったら家族みんなで写真をみて楽しむ。そんな感じ。
よってレンズも望遠はもちろん、標準画角のレンズも用意しておかないといけないんじゃないかと。
もちろん、子どもが近くにいる時の写真はスマホで良いなら構いませんが、こだわる様ならXF18-135mmが便利ですし、持っていればコンデジを別に用意するのも良いでしょう。
また、運動会は砂埃が舞うときもあるので、そんな時はX-T2とXF18-135mmの防塵仕様が心強いです。
XC-55-200mmを買うべき人
- 望遠レンズは普段ほとんど使わないので安いレンズで良い人
- 他のレンズと多少操作が違っても我慢できる人
- 出来るだけ軽いレンズが良い人
- 焦点距離が少しでも長い方が良い人
はXC50-230mmを購入するのが良いでしょう。
XF55-200mmを買うべき人
- 発表会などの暗い場所での撮影も考えて、明るいレンズの方が良い人
- AFの速さに妥協しない人、レンズを言い訳にしたくない人
- プラスチックの質感に満足できない人、XFレンズじゃないと嫌な人
- レンズの重さに耐えられる人
はXF55-200mmを購入しないと逆に納得しないでしょう。
そんなあなたはXF50-140mmの大三元レンズも視野に入れて考えても良さそうです(値段が倍するけど…)
XF18-135mmを買うべき人
- 広角から望遠までレンズ交換なしで済ませたい方
- X-T2やX-Pro2を所有していて、防塵・防滴仕様を生かしたい人
- ある程度予算に余裕のある方
- フルサイズ換算200mmまでであれば大丈夫そうな人
はこのレンズが少し値は張りますが幸せになれます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
ほぼしゅふ的まとめ
この3つのレンズの中から上記で書いた条件の中に合うレンズを選べば後悔は少ないでしょう。
運動会って親が写真を撮る中でも特に気合が入るイベントですよね。
是非、当日の運動会の様子だけでなく、前日までの練習の様子や、お弁当を作っている様子、運動会が終わった帰り道の様子も撮って、運動会の一連のイベントの流れを「作品」として残すとみんなで見た時に色々な話ができて盛り上がりそうです。
それでは良いカメラライフを。
写真をプリントしたくなったらこの記事!
ネットで安くプリントできるサービスを現像のプロであるおばさんと比較した記事です。
この記事を読めばどのサービスでプリントすれば良いのかが分かりますよ!