ストロボをカメラから離れた場所から(ワイヤレスで)発光させてプロっぽい写真を撮りたい!
そんな方も多いのではないでしょうか。私もその1人です。
また私の様にブログを書いていると、商品の写真を撮る時にストロボがないと日中の明るい時に自然光を利用して写真を撮らないといけない訳です。
富士フイルムで使えるストロボは他のメーカーと比べて選択肢が少ないです。
実際にストロボを購入する時に知っておくべきポイントと、ストロボが欲しい方におすすめのストロボを選んでみました。
ストロボを購入する前に知っておきたい5つのこと
ストロボを買ってから「これじゃなかった…」にならない様に、自分に必要なストロボをおさらいしておきましょう。
1、富士フイルム用のストロボか
ストロボはカメラメーカーごとに専用の商品が用意されています。
仮にカメラと同じメーカー専用ではないストロボを使用しても、カメラの上にあるホットシューが同じ規格ならマニュアル発光は基本的に可能なはずです(責任は持てませんが…)
ただ、カメラメーカーによって中心の大きい端子以外は微妙に異なるので下で説明するTTL発光は出来ません。
メーカー専用では無い場合は自己責任になるので使わないのが無難でしょう。
2、TTLが必要かマニュアル発光で十分か
TTLは簡単にいうと自動で光を調整してくれる機能です。
よくネットで調べているとTTLが無くてもマニュアル発光で十分、と書いてある事が多いです。
そうは言ってもストロボを使った事が無い方にとってはマニュアル発光を使いこなせるか不安ですよね。
私が実際に使って感じたのは
- 絞りやシャッタースピードなどの露出の関係が分かっている人
- 1つのカットに、ある程度時間を掛けて撮影に臨める
ならマニュアル発光のみでも十分対応できます。
3、ハイスピードシンクロに対応しているか
ハイスピードシンクロ、つい声にだして読みたくなる日本語ですね。 英語ですね。
ハイスピードシンクロはシャッタースピードが速くした撮影でもストロボが焚ける機能のこと。
例えば日中、野外の明るい場所でポートレートなどを撮影したい!となって逆光で撮影したいとなった時に日中シンクロ(簡単に言うと被写体にストロボの光を当てる)を使って人物と背景の明暗差を少なくしたい時があります。
単焦点レンズのF値を開放付近(限りなく小さい数字にする)で使おうとすると自然にシャッタースピードが上がりますが、そんな時でも対応できるのがハイスピードシンクロです。
ストロボは家でしか使わないという方には必要ない機能ですが、あるに越した事はないですよね、名前かっこいいし。
4、ガイドナンバーについて
すごくざっくり話すとガイドナンバーが大きいストロボの方が強く発光することが出来ます(ざっくり!)
ただ、ガイドナンバーが大きくなるとストロボ自体も大きくなる傾向があるのでカメラの上に装着して(オンカメラ)使用する事も考えている方は注意しましょう。
ちなみにガイドナンバーはストロボの照射角によって異なります。
参考フラッシュを使いこなしてみませんか? ←ガイドナンバーやTTLについて説明してある富士フイルムのサイトです。
最後にストロボごとの比較をしていますが、こちらは同じ照射角(105mm)を基準にしたガイドナンバーを記載しているので参考にして下さい。
5、技適マークが付いているか
総務省のWEBサイトより引用
Amazonなどで購入できる商品(特に中華系)の中には技適マークと言う公的な認証を受けていない商品も販されています。
個人的には(こんな事言っちゃいけないかも知れませんが…)ストロボレベルの電波で他の環境に迷惑をかける事はないはずなので良いのでは?と思っています。
が、国内で扱う商品に関しては技適マークが付いたストロボを使わないと電波法違反になります。
このブログでは自己責任で…と言って薦める訳にはいかないので、技適マークの付いた商品のみ紹介していますので安心して読み進めて下さいね。
富士フイルムの純正ストロボ
EF-X500
富士フイルム純正のフラッグシップストロボ。
防塵・防滴仕様かつ一番新しいストロボなので機能も豊富。
ハイスピードシンクロにも対応している唯一の純正ストロボでもあります。
問題は今回紹介する中でも一番高価なので、多灯ライティングをしたい!と思った時に(私の用に趣味で写真撮っている人には)何台も買える値段では無いという事。
しかし他の純正ストロボでは機能や性能で満足できないと思うのでこれ一択というのがつらい。
安心の国産メーカーのニッシンのストロボ
ニッシンは元々カメラメーカーのストロボの生産(いわゆるOEM)をしていたので信頼性は高いです。
今回紹介している商品は電波式を使用したストロボで、カメラからかなり遠くに(約30m)設置しても電波が届けばワイヤレスで発光させる事が可能になります。
ニッシンデジタル i40
ガイドナンバーは40と少なめですが、ハイスピードシンクロも可能。
何よりも今回紹介する中でも一番の小型なのがこの製品の特徴です。
小さいのでカメラの上に載せたオンカメラとして使用しても威圧感が無いのが嬉しい所。
i40はストロボ自体にレシーバー機能(受信機としての機能)が付いていないので、他社用のAir R(富士フイルム用が販売されていないので)という受信機を別途購入することでワイヤレスTTL発光が可能になります。
ニッシンデジタル i60A
小型ながら、ガイドナンバー60(照射角200mm時)と大光量のストロボ。
ハイスピードシンクロも可能で高性能と言うことなし。
こちらも小型なのでオンカメラで使用しても違和感はなさそうです。
参考になるブログ富士フイルムのストロボにはi60Aがオススメ。ポートレートにも物撮りにも最適-YUTOLOG
ニッシンデジタル Di700A
ガイドナンバー54(照射角200mm時)とi60と比較してサイズが大きい割に光量が少ないです。
その代わり値段がi60よりもお得なのがこの製品の特徴でしょうか。
ワイヤレスで発光させるのがメインで、ストロボが大きくても構わない方には、こちらのストロボが一番コスパが良くて最高です。
ちなみにニッシン製のストロボをワイヤレスで発光させるにはこちらのAir1も一緒に購入しましょう。
安さと謎の高性能中華ストロボ、Godox
中華ストロボは中の電子部品(コンデンサなど)の精度がイマイチと良く聞くので、耐久性については正直言って疑問な所もあります。
ただ、
- 出来るだけストロボにお金を掛けたくない
- ちょっと試しにストロボを使ってみたい
- ストロボは消耗品と割り切っている
そんな方にはベストなストロボではないでしょうか。
TT685F
ハイスピードシンクロ、ワイヤレスでTTL発光が可能という、値段の割りに高性能なストロボ。
こちらは中華ストロボながら技適マークが付いている商品になるので安心して購入する事ができます。
ちなみにTT685よりもガイドナンバーの小さいTT350F という商品もAmazonなどで販売されています。
こちらはまだ技適マークが付いた商品は流通していない様なのでご注意ください(マイクロフォーサーズ用はあります)
追記:いつの間にか技適付きの商品が出てました。
更に追記:TT350Fを購入したのでTT685Fと比較したレビュー記事書きました。
ストロボの機能を比較してみた
それぞれのストロボを比較してみました。
横にスライドさせてご覧ください。
EF-X500 | i40 | i60A | Di700A | TT685F | TT350F | |
値段(Amazonにて2019年1月現在) | ¥49,326 | ¥23,300 | ¥34,560 | ¥24,840 | ¥12,500 | ¥9,360 |
大きさ(高さ×幅×奥行)mm | 124.0 x 67.2 x 107.3 mm | 61 x 85 x 85mm | 98 x 73 x 112mm | 61 x 85 x 85mm | 190 × 68 × 57mm | 140×65×33mm |
重さ(電池除く) | 約380g | 約203g | 約310g | 約380g | 約414g | 約207g |
ガイドナンバー(照射角105mm ISO100) | 50 | 40 | 50 | 48 | 50 | 36 |
照射角 | 24mm-105mm | 24~105mm | 24~200mm | 24~105mm | 20~200mm | 24~105mm |
ストロボ調光補正 | -5.0~+5.0、1/3EVステップ | -2.0~+2.0、1/2EVステップ | -2.0~+2.0、1/3EVステップ | -2.0~+2.0、1/2EVステップ | -3.0~+3.0、1/3EVステップ | -3.0~+3.0、1/3EVステップ |
ハイスピードシンクロ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 〇 |
ワイヤレスTTL発光 | ○ | ※ | ○ | ○ | ○ | 〇 |
レシーバー機能 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | 〇 |
後幕シンクロ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 〇 |
電源 | 単3電池4本 | 単3形電池4本 | 単3形電池4本 | 単3形電池4本 | 単3形電池4本 | 単3電池2本 |
※i40はAirRを使用する事で可能
値段や大きさはストロボによってかなり異なるので、撮影スタイルとお財布事情に応じて購入すると良いのではないでしょうか。
既に他のカメラメーカー用のストロボがある人は?
富士フイルムのカメラを購入する前に他のカメラを使っていてストロボは持っている、という方も居るかも知れませんね。
そんな方はワイヤレスフラッシュトランシーバー(送信機)とレシーバー(受信機)を購入してワイヤレス発光を楽しむ事が可能です。
その代表的な製品はこちらのCactus V6でしょうか。
電波式で、かつどのメーカーでも使用出来るので、カメラを他のメーカーに買い替えた時にも使えるのが特徴です。
他にはストロボがGodoxの場合はこちらのX1T(富士フイルム用はX1T-F)が使用できます。
もしくはストロボを同時に何台も運用するようなストロビストの方はこちらのXpro方が使い勝手が良さそうです。
ほぼしゅふ的まとめ
富士フイルムのミラーレスでワイヤレス発光を楽しむ為のストロボを紹介しました。
- お金に余裕がある⇒EF-X500
- 小型で高性能なのが欲しい⇒i60A
- コスパが一番良いストロボ⇒Di700A
- とにかく安くて高機能⇒TT685F
- 光量よりコンパクトさ重視⇒i40
こんな感じで選べば幸せになれそうです。
次の記事はこちら
色々調べてニッシン製のストロボ買えば間違いないかな、と思ってポチる気マンマンでした。
でも、どうせなら富士フイルムでのレビューが少ない中華ストロボ買って人柱になった方が面白いかな~?
と思ってGodox 685Fとワイヤレスで発光させる為の発信機としてX1T-Fを購入してみました。