富士フイルムユーザーで既に他のメーカーのレンズを持っている方はその「レンズ資産」を活かしたいと思っている方も居るでしょう。
そのレンズ達を富士フイルムで使うにはレンズとカメラの間に噛ませる「マウントアダプター」が必要になります。
今回、K&F ConceptさんからニコンFマウントのレンズを富士フイルムで使うマウントアダプターを提供して頂きました。
ニコン用のマウントアダプターはもうK&F Conceptだけ買っておけば良いのでは?と思えるほどに使い勝手は良好。
以下、実際に使ってみた感想や、使う時に知っておく事をまとめました。
このマウントアダプターの最大のメリット
最近流行りのオールドレンズはレンズ側にアナログで絞りを操作できるものが殆どです。
しかし、最近のレンズは電子接点を介してカメラボディ側で絞りを操作するレンズが主流になっています。
今回紹介するニコンFマウント用のアダプターの最大のメリットは絞りリングが付いているということ。
この絞りリングによって開放から6段階で絞りの調節が可能です。
ちなみに他のメーカーのマウントアダプターでは絞りリングは付いていません。
というのもニコンのGタイプレンズはレンズ側に絞りを調整する為の機構が付属しているので、それを利用して絞りを調整できるというもの。
カメラに装着した時の外観について
マウントアダプターは金属製で重さは 125g になります。
今回はニコン用のタムロンの通称タムキューを装着してみました。
パッと見た感じは純正と言っても良さそうな雰囲気で、シルバーのボディのカメラならより自然な見た目かなと。
▼タムキューのレビューはこちら▼
装着する時のコツ
写真で見えるレバーを押しながらレンズを回す事で装着が可能です。
富士フイルムのカメラに慣れている人は先にマウントアダプターをカメラに装着してからの方がやりやすいかも。
というのもレンズを装着する時の回転方向が富士フイルムと逆なので初めての人は戸惑うんじゃないかと。
レンズをマウントアダプターから外したい時も同様にこちらのレバーを押しながら回すことで外せます。
外す時にも引っかかりなども無く、安心して使える品質はさすが。
実際に写真を撮ってみた感想
装着した時のガタつきも無く、実際に使っていて困ることも無し。
マクロ撮影はもちろんのこと、無限遠もしっかり出ます。
こんなにリーズナブルなのに問題無かったら他のマウントアダプターが売れないのでは…?それぐらい良いですね。
絞りリングの使い勝手は?
富士フイルムの純正フジノンレンズの絞りリングと遜色のないクリック感で、富士フイルムを使っている方には違和感は感じないはず。
その代わり絞りリングが使いやすい様に出っ張っているので、それがカメラの持ち方によっては触れてしまって絞りが動く可能性はあるかも(私が使っている分には回った事はありませんが…)
使う前にカメラ側の設定も忘れずに!
富士フイルムで純正レンズ以外を使った事が無い!という方はカメラ本体の設定もしておきましょう。
(X-Pro2の場合)セットアップ⇒操作ボタン・ダイアル設定⇒レンズなしレリーズをONに。
また、撮影設定⇒マウントアダプター設定でレンズの焦点距離を設定しておくと撮った写真のEXIF情報にレンズの焦点距離が記載されるようになりますよ。
ほぼしゅふ的まとめ
リーズナブルな価格に反して工作精度が高く、しかも絞りも操作できるのがこのマウントアダプターの最大の魅力です。
これから続々とオートフォーカスが可能な製品が発売されると噂の富士フイルム用マウントアダプター界。
そんな中でもオートフォーカス出来ない事を前提にして選ぶならこちらの商品が最適解かと。
K&F Conceptの価格より何倍もするマウントアダプターと比較しても決して引けを取りません。
是非この商品でレンズ沼の広大で深淵なる世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
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