以前、最大撮影倍率を上げる方法について書きました。
参考記事
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持っているレンズの最大撮影倍率を上げる二つの方法まとめ
私はブログを書いているのもあって、普段ブツ撮りにEF50mmF1.8STMを使用する機会が多いのです。 そんな時にもう少 ...
今回はkenkoのクローズアップレンズのNo.10を購入したので、実際に使ってみた感想を書いていきます。
結論から言うと、お試しに使うにはコスパ十分なアイテムですよ。
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この記事の目次
クローズアップレンズを購入した理由
手持ちのレンズにマクロレンズが無い場合、マクロ撮影をする為にはエクステンションチューブかクローズアップレンズが必要という話をしました。
私の場合はEF50mmF1.8STMで、
- マクロ撮影出来ればいい事
- 出来るだけ安くマクロ撮影を体験してみたい
という理由からkenkoのクローズアップレンズを手に入れました。
クローズアップレンズの種類
ちなみにkenkoのクローズアップレンズは種類がNO.1、NO2、NO3、NO.4、NO.5、NO.10の6種類あります。
更にフィルターの種類としてMCとACの2種類があります。
MCはマルチコートの略で基本的には1枚のレンズで出来ています。
MCの特徴として、安い、軽い、薄いというメリットがありますが、色収差が目立ちやすい傾向にあります。
色収差とは簡単に説明すると、光の屈折で色が滲む現象をいいます。(とりあえずこれだけ知ってればOK)
ACはアクロマートの略で2枚のレンズで先程説明した色収差を抑えるので画質がMCより良くなります。
他の特徴はMCと反対だと思えば良いでしょう。
価格の例としてNO.3のフィルター径58mmのMCレンズがこちら
NO.3のフィルター径58mmのACレンズの価格がこちら
MCとACで価格差が約3倍です。他のものでも2倍程の開きがありますね。(2017年1月現在)
なので値段を取るか、画質を取るかで選んでみてはいかがでしょうか。
私の場合、1番効果を実感出来るNO.10のACレンズを選びましたので参考にして下さい。
クローズアップレンズの外観
パッと見は分厚いフィルターって感じです。
レンズ部分を見ると歪んでいます。
少し分かりずらいですが、虫メガネの様な使い方もできます。
実際に撮ってみた
実際に10円玉を撮影してみました。
クローズアップレンズ装着前の1番寄って撮った写真がこちら。
対してクローズアップレンズ装着後の写真がこちら。
ちなみに装着前が10円玉から20cm程離れていて、装着後は約5cmくらいまで寄る事ができます。
APS-Cセンサーで計算すると少し画面からはみでているのでおおよそ最大撮影倍率約1.1倍くらいでしょうか。
クローズアップレンズは、かなりモノを大きく撮れる事が分かりました。
クローズアップレンズを使ってみての感想
最初、いつものイメージで撮影しようとするとファインダーはボケボケ。
かなり寄ることでピントが合ってきます。
ただオートフォーカスだと結構迷うので途中からマニュアルフォーカスに切り替えた方が撮影しやすいです。
この辺は通常のマクロレンズと同じだと思います。
ただ、マクロレンズは少し離してもピントが合いますが、クローズアップレンズはピントが合う場所が限りなく狭くなります。
その辺が値段の差ですね。
撮影の自由度を比較すると(フィルターの着脱など)、マクロレンズが圧倒的に有利です。
マクロ撮影をする時の注意点と画質
また、マクロ撮影をする際の注意点として手振れがすごいので三脚が必須に感じました。
手持ちで撮影すると、拡大すれば結構手振れしてるのかな?と心配になる程です。
クローズアップレンズによる光学的な像の歪み等はACレンズという事もあり、特に不満を感じません。
これはAPS-Cのセンサーを使っていて、EF50mmf1.8STMの画質の良い部分を使っている事もあるかも知れません。
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ほぼしゅふ的まとめ
出来るだけ安価にマクロ撮影を楽しみたい方はクローズアップレンズを購入して、カバンの中に忍ばせていざという時に使ってみて下さい。
道端の花などを、普段よりも寄って撮影できるので撮影の幅が広がって楽しくなりますよ。
また普段、手振れ補正が効いてないとこんなに手振れするんだ!って事も分かります。
手振れをしない撮影の練習にも使えますよ(笑)
マクロレンズを購入する前にマクロの世界を体験してみてはいかがですか?
今回使用したのはこちらのクローズアップレンズです。EF50mmF1.8STMはフィルター径49mmになります。