TAMRON28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDを購入して1ヶ月ほど使ってみたファーストインプレッションです。
普段は単焦点レンズばかり使っていますがレンズ交換出来ない&撮影場所を移動できない場面ではズームも必要と思い購入。
やっぱり高倍率ズームレンズは1本持っていると便利ですね。
外観
タムロンの他のEマウント用レンズと同様でプラスチック銅鏡とゴムのリングは高級感などはありませんが、質感はそこまで悪くありません。
小言ですがDESIGNED IN JAPANと目立つようにプリントしながらメイドインベトナムは小さく目立たないプリントなのはどうなんでしょう…? 書かないよりは印象良いですが。
ズームリングの回した感触は軽すぎず重すぎず使いやすいと思います。
また広角端の28mmで最もコンパクトに収まり、上の写真の「LOCK」レバーを上に動かせば首からカメラをぶら下げている時でも勝手に伸びたりしませんので便利。
望遠端の200mmにすると銅鏡もそれなりに伸びますが、575gとコンパクトなのもあってか撮影していてそこまで重量バランスを気にすることはありません。
焦点距離 | F値 |
28mm | 2.8 |
〜約32mm | 3.2 |
〜約44mm | 3.5 |
〜約54mm | 4 |
〜約78mm | 4.5 |
〜約114mm | 5 |
約147mm〜200mm | 5.6 |
目測ですが焦点距離とF値の関係を表にしてみました。
28-50mm F2.8-4のレンズと50-200mm F4-5.6のレンズが一緒になったと考えれば1本で2度美味しいレンズになります。
この性能のレンズを低価格で実現したのは素晴らしいの一言。
所有している同じくタムロンの17-28mm F/2.8 Di III RXDと並べてみると太さは殆ど変わらず長さがレンズキャップ約2個分ほど長いかなといった感じ。
タムロンのレンズで揃えるとフィルター径が全て67mmでNDフィルターなどが使いまわせるのは嬉しいポイントですね。
作例
広角28mmで最短撮影距離0.19mなのでかなり被写体に寄って撮影が可能です。
背景ボケの作りづらい広角でも上の写真のように限界まで近づいてF2.8で撮影すると被写界深度も浅く、周りの花びらもかなりボケているのが分かるでしょうか。
また、この距離で絞り解放だとさすがに周辺の像が流れますが、少し絞ってあげるだけで改善します。
私の使っているα7RⅢなど高画素機ならクロップすることで簡易マクロレンズとして使うことも十分できるでしょう。
AFも純正GMレンズなどに比べると負けますが子どもの運動会など動き物でも問題なく使えました。
上の写真のようにサッと構えて被写体にピントが合わなかったらきっと撮ることもなかっったでしょう。
ただ、人間って欲深いので200mmで十分と思いながら購入しても、もう少し焦点距離が長かったら表現力が広がるな…などと思い始めます。
今はクロップすることで実質300mmとしてつかってますがFE200-600mmほしい。
普段単焦点レンズを使用しているので画質を比べるのは酷ですが、広角から望遠まで十分に写ってくれるので旅には最適です。
大きい画面に等倍でピント確認したり大判でプリントするような人でなければ不満もないでしょう。
(使っているのが高画素機というのもありますが、拡大してみると特に風景などの遠景でもう少し解像してほしいなとは感じます)
色収差もよく抑えられていますし、ゴーストも光源を写真内に入れなければほぼ大丈夫。
全てRAWから現像しているので参考程度でお願いしたいですが色乗りは私が使っている他のレンズと比べるとあっさりかな。
ほぼしゅふ的まとめ
実は私が初めて触った一眼用のレンズは初代EOS Kissと一緒に付いていたタムロンの標準と望遠ズームなのでタムロンという会社に悪い印象はありません。
昔からズームレンズに定評のあるメーカーですし、28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDも大きさやF値を考えると高い次元でまとまった良いレンズですね。
このレンズと好きな画角の単焦点レンズが1本あればもうそれでレンズ選びは終わりで(普通の人は)そこにプラスして広角ズームレンズがあれば旅で困ることはないでしょう(普通の人は)
総合的に見てお値段以上と言えますので、ズームレンズが欲しい方にはまず最初におすすめしたいレンズですね。