撮った写真を現像するソフトとしてはAdobeのLightroomやPhotoshopで行う方が多いですが、Adobeはサブスクリプション式を導入しているので月額で料金が掛かるのが辛い所。
できれば買い切り型で購入した後にお金が発生しないのが理想的ですよね。
今回は市川ソフトラボラトリー様よりSILKYPIXのプロフェッショナル版Developer Studio Pro10をご提供頂いたので私が普段使用しているLightroomと比較してどうなのか正直にレビューしていこうと思います。
SILKYPIXについてと特徴
SILKYPIXといえばFUJIFILMなどのカメラメーカーに無料で簡易的な現像ソフトを提供していることでも有名なのでダウンロードして使ってみたことのある方も多いかも知れません。
無料のものでも簡単なRAW現像は可能ですが、有料では更に細かい調整や機能が追加されています。
また、RAWでは撮らないでJpeg撮って出しオンリーだけど少し調整したいという方向けにSILKYPIX JPEG Photographyというソフトもリリースされています。
こちらの方が安価ですが合成機能などは使用できないので使う目的に合わせて導入すると良いと思います。
使ってみた感想
基本的な使い方や配置は普段使っているLightroomに近いのでそこまで慣れるのに時間は掛からないと思います。
ただ、名称が違ったり(例えば書き出しのことを1コマ現像と言ったり)するのでそこは注意が必要です。
初めて現像ソフトを触るよって方でもかなり簡単な操作で写真を補正出来ると思って良いでしょう。
WBなどスライダーを弄らなくて何個も用意されているシーンの中から選べるので参考になるはずです。
フィルターも何十種類とありますので選ぶ楽しみもありますね。
ファインディティールが結構使える
新しく導入されたというノイズ除去機能はかなり有効でカラーノイズや暗部のノイズを出来るだけディテールを残しながら除去できる印象を受けました。
Lightroomで使っているNik collectionのDfineと比べても優秀な印象を受けました。
ネガフィルム反転ツールが便利
出典:公式サイト
フィルム写真を現像してもらってもらったネガフィルムを自分で撮影してデータ化したいという方にはかなり便利です。
カメラ屋さんにお願いすると低解像のデータになってしまいますからね。
この機能を使えば一発でネガを反転して普通の写真にできますのでかなり使える機能ではないでしょうか。
※一部の富士フイルムやシグマのカメラで撮影した写真では適用できません
Lightroomと比較してみて
全体的に処理が遅い
ネットの他の方のレビューを見るとソフトの起動や現像工程や書き出しなどが早いとのことで期待していましたが、私のiMac(もちろん動作環境は満たしています)では正直Lightroomの方が全て軽快に動きました。
特に露出などパラメータをスライダーで動かして自分のイメージに合わせていく時に処理が追いつかない感じ(適用されるのに1秒くらいかかる)でした。
私の使っている写真がα7RⅢという高画素機というのもありますが、個人的にはかなり待たされる印象です。
レンズプロファイルが適用されるのが少ない(最新のレンズ)
Lightroomでは常にアップデートで新しいレンズの歪曲補正のプロファイルが追加されますがSILKYPIXではその辺の対応は遅いようですね。
もちろん、自分で補正すれば出来ますが簡単な補正程度ならワンクリックで終わらせたいですから少し面倒だなと感じてしまいます。
ほぼしゅふ的まとめ
結構使い心地に癖のあるソフトですが、目的が決まっている方にとっては選択肢に入る方も多いと思いました。
- 買い切りのソフトであること
- ノイズ除去が優秀
- 基本的な補正ができれば良い
- ネガフィルムのデータ化を自分で行いたい
そんな方にはSILKYPIXをおすすめします。
私の様に動作が重くならないか心配な方もSILKYPIXには30日間の無料期間がありますので、まずは試してみて大丈夫そうならお金を払って使い続けることが出来るので安心ですよ。