今一番気になっているレンズがコシナが作っているフォクトレンダーのNOKTON classicシリーズ。
その中でも35mmか40mmのF1.4が欲しい…。
今回はフォクトレンダーのNOKTON classicが欲しい理由と悩んでいる理由について書きましたので、同じ様に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
NOKTON classic 35mm F1.4か40mm F1.4がほしい理由
欲しい理由はシンプル、写りと見た目が最高だから。
オールドレンズに近い写りが最高
現代のレンズというのは
- とにかく解像する
- 開放からシャープ
- フレアやゴーストは最小限に抑える
このような「コントラスト高めでキレイに写る」とされるレンズが数多く発売され、実際に人気もあります。
NOKTON classicは、敢えて色収差と言われる描写における色の滲みをそのまま残して味わいある写りにしています。
絞れば解像しますが開放ではグルグルボケなクセも出る感じで、フレアやゴーストもがっつり出る、そんな現代のレンズとは逆光したオールドレンズの様な特徴ある面白いレンズです。
レンズがかっこ良すぎて最高
見て下さいこの見た目、最高に格好良くないですか?
もはやかっこいいなんて言葉を書くのすら野暮に感じる美しさ。
カメラメーカー純正のレンズ(ライカや富士フイルムは除く)ではなかなかお目に掛かれない高級感と気品に満ち溢れています。
ちなみにソニーEマウント用も最近は出来ましたが…
きっと私はソニーのα7シリーズを既に持っていてもVMマウント用を購入するでしょう、かっこ良いから。
※VMマウントというのはVoigtlanderのMマウントという意味です。Mマウントなのでライカにも装着出来ます。
NOKTON classic 35mm F1.4か40mm F1.4を買うのを悩む理由
そんな最高だと思っているレンズにも悩む事が。
- ピント合わせがオートフォーカスではなくマニュアルフォーカス
- 最短撮影距離が長くて被写体に寄れない
- このレンズを買ったらフルサイズのカメラが欲しくなる
この3つです。
MF面倒くさい
普段オートフォーカスに慣れていると手動でピントを合わせるマニュアルフォーカスはかなり難儀。
私の使っている富士フイルムのX-Pro2にはピント合わせをアシストする機能(デジタルスプリットやフォーカスピーキングなど)がありますが、なかなかオートフォーカス程には高速にピントを合わせられないもの。
マニュアルフォーカスは慣れもありますし、ノクトンクラシックはじっくり被写体に向き合って撮影するレンズかな、とも思うのでそれを自分の中で許容出来るかが大事かな。
最短撮影距離が長い
VMマウント用のレンズは基本的に最短撮影距離が長く被写体に寄れません。
(これはレンジファインダー機の特性によるもので、詳しくは割愛します)
寄れないMマウントレンズですが、解決方法はあります。
ヘリコイド付きのマウントアダプターを使えば従来の最短撮影距離よりも短い距離でピントを合わす事が可能になります。
こちらは富士フイルムの純正Mマウント用のアダプターですが、こちらはヘリコイド付きではありませんので、最短撮影距離はそのまま。
フルサイズのカメラが欲しくなる
私の使っている富士フイルムのミラーレスはAPS-Cという大きさのセンサー。
対してNOKTON classicは1周り大きいフルサイズのセンサーにも対応したレンズ。
なので富士フイルムで使用するとレンズの周辺部分はクロップ(切り取られ)されてしまい少し望遠に…。
それはそれで良いのですが、やっぱり「このレンズ、フルサイズだとどんな写りするんだろう…?」と思ってしまうのは人間の性。
絶対フルサイズが欲しくなるはず。恐ろしい。
NOKTON classic 35mm F1.4と40mm F1.4 どっち買う?
たかが焦点距離5mm、されど5mmの違いがこのレンズにはあります。
NOKTON classic 35mm F1.4 | NOKTON classic 40mm F1.4 | |
レンズ構成 | 6群8枚 | 6群7枚 |
最短撮影距離 | 70cm | 70cm |
重さ | 200g | 175g |
最大径×全長 | 55.0×28.5mm | 55.0×29.7mm |
気になる部分を表にしてみました。
同じ所は最短撮影距離が70cm、フィルター径が43mm、絞り羽根が10枚である事。
重さは40mmの方が軽く、長さは35mmの方が若干短いですが誤差の範囲かな。
35mm F1.4の方が全体的にクセが強い?
作例や実際に使っている方の話を聞くと40mm F1.4よりも35mm F1.4の方が開放でのグルグルボケが出る感じがします。
ただ、マニュアルフォーカスで開放のピント合わせは至難の業なのでオマケくらいに思っていた方が良いかも。
少なくとも私には子どもの撮影で絞り開放は使いこなせる気がしません。
値段はNOKTON classic 40mm F1.4の方がリーズナブル
新品価格 | 中古価格(美品) | |
NOKTON classic 35mm F1.4 | 約55,000円 | 約52,000円 |
NOKTON classic 40mm F1.4 | 約38,000円 | 約35,000円 |
※マップカメラ調べ(2018年8月現在)
40mm F1.4と35mm F1.4で17,000円程の価格差があります。
中古と新品で3000円程度なら新品で買った方が良いかな?
ちなみにコーティングによる価格差は殆どありませんのでそこは好みで。
ちなみにF1.2のレンズもあります
新品価格 | 中古価格 | |
NOKTON 35mm F1.2 | 約110,000円 | 約73,000円(良品) |
NOKTON 40mm F1.2 | 約100,000円 | 約94,000円(美品) |
こちらは非球面レンズを使用しているので、絞り解放からかなりシャープでもはや別物(名前もclassic付いて無い)と言って良いでしょう。
そもそも私には使いこなせない&予算的に厳しい…。
より大きなボケを楽しみたい方にはこちらの方が満足できそう。
Mマウントカメラで買う時の注意点
M型ライカの様なレンジファインダー機で使う場合、40mmにブライトフレームが対応していない場合が多いです。
その様な場合には外付けファインダーを購入して、撮影時には
外付けファインダーを覗いて構図を合わせる
↓
カメラ本体のファインダーでピントを合わせる
という2段階の作業が必要になるので注意しましょう。
MC(マルチコーティング)と SC(シングルコーティング)どっち買う?
これも悩ましい問題。
マルチコーティング(MC)では限りなくニュートラルな色再現を目指し、シングルコーティング(SC)ではクラシカルな色調を再現。お好みのレンズコーティングを選べるラインナップです。
作例を見ているとコーティングの差は言う程無いかな~?という気もします。
逆光でのフレアやゴーストは間違いなくSC(単層コーティング)の方が激しく出るはずですが、どちらが良いかは使う方次第なので難しい…。
個人的にはシングルコートかな、きっと買う直前まで迷う。
追記:悩んでる人はジェットダイスケさんの動画が参考になります。やはりシングルコートの方が逆光で暴れる感じがありますね。
参考:NOKTON classicが欲しくなったら見ておくべきブログ
実際に富士フイルムのカメラに装着して使っている方のブログを紹介。
現在は所有されていないみたいですが、NOKTON classic 35mm F1.4の作例が多いです。
X-Pro2にNOKTON classic 40mm F1.4はやっぱりかっこいい。
仲良くさせて貰ってるひげこいさんはNOKTON classic 40mm F1.4。
作例とか関係なく息子さんが可愛いので一度は見て欲しい。
ほぼしゅふ的まとめ:ほしい。
とはいえ、フルサイズ換算50mm付近のレンズが今すぐ必要な訳では無いのでゆっくり決めようと思います。
対応するかっこいいフードはこちら。
結局40mmを買いました
悩んで購入したのは40mmF1.4でした。
購入した理由や簡単なインプレッションについて書いた記事も良かったらどうぞ。