大切なカメラも湿気が多い環境にあると問答無用にカビます。
1度カビたらレンズ自体の価値はもちろん、写りにも影響するので絶対に避けなければなりません。
今回はカビから守る為のアイテム、防湿庫について選ぶ前に知っておくべきポイントとおすすめ機種について私が購入する前に調べたものをまとめました。
これから購入を検討している方の参考になれば幸いです。
本当に防湿庫が必要ですか?
まず購入を検討する前に「本当に防湿庫が必要なのか?」考えましょう。
もしあなたがエントリー機のカメラとキットレンズしか持っていなくて、普段からよく撮影しているなら基本的には防湿庫は不要と考えます。
カビができる最大の原因は持ち出さないことで太陽の光(紫外線)に当たらないこと、湿気の多い場所で保管していることです。
普段から持ち歩いていて、使い終わった後にしっかりメンテナンスさえしていればカビが生えることはまずないはず。
沖縄や東南アジアなどの1年を通して高温多湿な地域に住んでいたり、海の近くに住んでいるのなら話は別ですが、そうでなければ最低でもドライボックスがあれば全く問題ありません。
防湿庫を買うべきポイント
- 高温多湿な地域に住んでいる
- 高額なカメラやレンズを多数所有している
- 普段持ち出さないカメラやレンズがいくつもある
実際に私はカメラを購入してからドライボックスを活用していましたが、カビは生えていません。
ドライボックスについて
ドライボックスの特徴
- 導入のコストが安い
- 湿度管理は自分でしないといけない
- イニシャルコストが掛かる
ドライボックスは値段が手頃で手軽に導入できるのが大きな特徴です。
市販のドライボックスはもちろん、密閉できる箱に湿度計を用意すれば何でもOK。
カメラ始めたての方なら真っ先に候補に上がりのがドライボックスです。
デメリットとしては除湿剤や防カビ剤は使用期限があるので買い足さないといけないので維持費が掛かること、自分で湿度管理を徹底しないと意味がないことでしょうか。
管理を全て自分で行うので気分的に面倒です(頻繁にチェックするものでもありませんが)
今回は防湿庫の話がメインなので、詳しく知りたい方は以前書いたドライボックスの比較した記事を読んでいただければ。
防湿庫のメリット
防湿庫の特徴
- 初期投資にお金が掛かる
- 購入後は機械任せでOK
- 鍵付きで安心
- レンズを肴にお酒が飲める
様々な防湿庫が販売されていますが、1万円を切る商品から30万円近いものまで多種多様。
ドライボックスに比べると購入のハードルが高い商品です。
私が防湿庫を購入しようと思ったのはドライボックスの湿度管理が面倒臭くなったのと、子どもに勝手にカメラを触られないか心配になったから(重要)
防湿庫には鍵が付いているので安心です。
湿度管理も1度設定してしまえば後は防湿庫が自動ですし、電気代も高くても月数十円で済むので実はとても経済的。
そしてドライボックスより遥かに高級感のある外観は満足度も高いですし、ガラス越しに見る自分のカメラに惚れ惚れしながらお酒が飲める、最高。
価格さえ折り合えば買わない理由がないんですよね。
防湿庫を選ぶ5つのポイント
防湿庫を選ぶポイントは5つだけ。
- コンセントの有無
- 乾燥方式の違い
- 湿度計の違い
- 容量の違い
- 価格の違い
になります。
簡単に説明していきますね。
ペルチェ方式か乾燥剤方式か
防湿庫の中の湿気を冷却板に結露させて外の放熱版で水分を蒸発させるペルチェ方式と、乾燥剤を用いて庫内の水分を外に蒸気として排出する乾燥剤方式があります。
見た目はどちらも一緒ですが、大事なのはペルチェ方式の防湿庫は安いけど寿命がある(10年ほど)乾燥剤方式の方が割高ですが半永久的に使えること。
今後もずっとカメラを趣味にする覚悟があるなら乾燥剤方式の防湿庫を購入するのが無難でしょう。
湿度計はアナログかデジタルか
アナログとデジタルでは湿度を測る方式が違います(ここでは省略します)
どちらの精度がより正確という優劣はなさそうなので好みで選べば良いかと。
アナログの方が高級感がある印象で、デジタルは一目で湿度が判断できるのではないでしょうか。
コンセントは必要か
一部の防湿庫の外側、内側にコンセントが付いているモデルがあります。
内側にあればUSBを使用して充電することも可能ですが、絶対に防湿庫に付いてないと困るということは余りないかも。
コンセントが必要な方は東洋リビングやトーリハンの防湿庫(一部ないモデルあり)に搭載されていますのでその2つのメーカーから選びましょう。
必要な容量はどれくらいか
防湿庫の格言として「手持ちの機材より余裕のある大きいのを買っておけ」というのがあります(今作りました)
もう機材は絶対に増やさないという鉄の意思のある方以外は新たにレンズが欲しくなったりするもの。
その時の為に余裕のあるサイズを購入しておけば後々買い直さないで済みますからね。
金額をどのくらいまで出せるか
容量が大きくなればなるほど高くなるのが防湿庫。
あまりに高いと「防湿庫買うお金でレンズ1本買えるのでは?」と思ってしまうので出来るだけリーズナブルに抑えたい所です。
必要な容量が決まったら、販売されている防湿庫の中から出せる金額のものを選びましょう。
その他:防湿庫メーカーについて
防湿庫を作っているメーカーは
- 東洋リビング
- トーリハン
- ハクバ
- IDEX
- アイポー(HOKUTO)
- Re:CLEAN
- BOLTLINK
の7つです。
※他にもamazonなどで詳細が不明だったり台湾製の防湿庫などを見かけますが今回は除外
「東洋リビング」と「トーリハン」が防湿庫の2大メーカーでカメラで言えばニコンとキヤノンって感じでしょうか。
次いでカメラ用品を幅広く販売しているハクバ、超えられない壁があってIDEX、アイポー、Re:CLEAN、BOLTLINKといった印象でしょうか。
価格についても
東洋リビング、トーリハン > ハクバ >>> IDEX、アイポー、Re:CLEAN、BOLTLINKの順に安い機種を取り揃えています。
個人的におすすめの防湿庫を容量別に紹介
約70モデルと種類が豊富で選ぶのが難しいのが防湿庫。
私の独断と偏見で購入を検討している人別におすすめをピックアップしたので良かったら参考にしてみて下さい。
コンパクトな防湿庫が欲しい人のおすすめ
小さい防湿庫はL当たりの単価(容量÷価格)はあまり良くありませんが、低価格でコンパクトなのが魅力。
例)カメラ1台+大きくないレンズを2,3本収納したい方
現状一番安くてコンパクトな防湿庫で置き場所を選びません。
ペルチェ方式なので何十年も使えませんが、とりあえず導入してみたい人向け。
乾燥剤方式でコンパクトなタイプが欲しいならハクバのこちら。
奥行がありすぎると意外と機材を取り出しにくかったりするんですよね…。
上の2つより少し大きめの防湿庫が欲しいけど取り出しやすいタイプが良い!という方にはトーリハンの薄型タイプがおすすめ。
そこそこ機材をお持ちの方のおすすめ防湿庫
レンズやカメラの沼に片足突っ込んでいる人向けの防湿庫を選びました。
例)カメラ2,3台+レンズ3,4本(望遠レンズ含め)を余裕をもって収納したい方
ペルチェ方式のタイプと同価格帯で購入できる防湿剤方式の防湿庫。
コスパで選ぶなら絶対にこれがおすすめです。
プレミアムモデルらしく、派手な見た目と庫内がLEDで光るので取り出しがラク。
コンセントも内と外に両方付いているのでパーフェクトなモデルと言えるでしょう。
たくさんの機材を収納したい方のおすすめ防湿庫
防湿庫は100L前後の容量が一番コストパフォーマンスが良く、それ以上の大きさになると逆にお得感がないことも。
仮に200Lの防湿庫が必要なら500mmや600mmなどの超望遠レンズをお持ちでない限りは100Lの防湿庫を2つ購入するのが賢明です。
という訳で100L前後の防湿庫をメインに紹介していきます。
例)カメラ10台、レンズ10台ほどを収納したいカメラ&レンズ沼にどっぷり浸かっている方
容量は少ないですが最もお買い得な1台。
足りなくなれば買い足せば良いと思える価格が魅力です。
100Lのモデルかつ乾燥剤方式の中でコストパフォーマンスが抜群なハクバの防湿庫。
高さ約1mで縦置きの防湿庫に魅力を感じる人におすすめ。
縦置きでもう少しお金を出せる!という方にはトーリハンの縦置きプレミアムタイプ。
同じくトーリハンのプレミアムタイプで超望遠レンズも収納可能な横に広いワイドなモデル。
迷ったらこれを買えば間違いなし。
白い防湿庫を探しているなら
防湿庫の大半はブラックで高級感を出しているものが多いのですが、ポップなホワイトモデルも東洋リビングから販売されています。
黒いカメラに黒い防湿庫だと欲しい機材を取り出す時に分かりにくい部分もありますが、ホワイトなら見やすいというメリットも。
特別割安ではありませんが色で指名買いする方はこちらです。
ほぼしゅふ的まとめ
安い買い物ではありませんが、カビが発生してレンズを買い換えることを考えればほぼ一生使えます。※乾燥剤方式の場合
仮に30年使えば1日2円程度で導入できるのでもうこれは無料みたいなものですね。
私も今回、Re:CLEANの乾燥剤方式のプレミアム55Lを購入しましたので近日中にレビューします。
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