自撮りが出来るミラーレス一眼には、液晶が上下に180度可動するチルト式の液晶とバリアングル液晶の2種類が存在します。
バリアングル液晶には
- ファインダーが付いている
- 縦構図の写真が撮りやすい
- 液晶を隠して収納できる(機種もある)
といった特徴があって、本格的な撮影もしたいけど自撮りもしたい!といった方に最適。
今回はその中でも自撮りが可能なバリアングル液晶についての特徴とおすすめ機種について紹介していきます。
チルト式タイプの機種についてはこちらの記事でまとめていますのでどうぞ。
バリアングル液晶の特徴
ファインダー付きの機種で採用されている
バリアングル液晶を搭載している機種=ファインダーが搭載されている機種です。
なぜならファインダーがあると液晶が干渉して、上に180度可動させることが難しいから。
なのでファインダーが付いているカメラで自撮りもしたいという方は、バリアングル液晶のタイプしか選択肢はありません。
メリットは液晶では日中の明るい時に光が当たると見づらい場面でも、ファインダーがあればそちらを覗いて撮影できるのが大きなポイントでしょう。
縦構図の写真を撮影しやすい
https://shop.nikon-image.com/ より引用
バリアングル液晶は可動域が大きいので、多くのチルト液晶では出来ない、縦向きでの撮影で液晶で確認しながら撮ることが出来ます。
※チルト液晶でも富士フイルムX-T2など、いくつかの機種では液晶をみながら縦構図の撮影が可能です。
液晶を隠して収納できる
デジタルカメラは撮った写真を確認できるように液晶がついてますが、ファインダーを覗いて撮ると、液晶に鼻の皮脂がついてベタついてしまうことも。
そんな時にバリアングル液晶なら、液晶を隠して収納するする事も出来るので意外と便利です。
バリアングルのデメリット
液晶を左に開かないと可動できない
液晶を可動するために一度左に開く動きが必要なのがバリアングル液晶のデメリットです。
ちょっとした事ですが、この1アクションが煩わしいと感じる方も居るかも知れません。
自撮りをするにはコツが必要
http://www.nikon-image.com/ より引用
自撮りする際、液晶がレンズの光軸上から横にずれているので、液晶をみながら撮影すると目線がずれた写真になってしまいがち。
あくまでも構図の確認用として考える必要があり、撮影には慣れが必要でしょう。
おすすめのバリアングル液晶のミラーレス一眼
今回は現在発売されているバリアングル液晶のミラーレス一眼の中でも
- 自撮りしやすい重さ
- 初めて購入するカメラとしてオススメできるか
という観点から選びました。
オリンパス OM-D E-M5 MarkⅡ
こんな方におすすめ
- 自撮りする時に握りやすいカメラが欲しい方
- 防塵・防滴が欲しい方
本格的な撮影もしたいし、自撮りもしたいという方には個人的には一番オススメ。
まず、自撮りする時のグリップの握りやすさが他の機種とは段違いな事。
今回紹介している機種はファインダーが付いている分、チルト液晶のカメラと比較すると重いのは否めないのですが、このカメラは握りやすいのでそこまで重さを感じません。
また、防塵・防滴なので雨の日でも使えるのが更にポイント高い。
E-M10 MarkⅢというもう少しエントリー向けの機種も出ていますが、2018年6月現在、価格もあまり変わらないので断然こちらをオススメします。
オリンパスPEN-F
こんな方におすすめ
- オシャレなカメラが欲しい方
- バリアングル液晶で四角いカメラが欲しい方
今回紹介するカメラの中では一番高価なカメラですが、だいぶ価格もこなれてきました。
ボディ内手振れ補正もあって使いやすく、質感がとても高くておしゃれなカメラです。
また、レンジファインダー型の四角いデザインのカメラでバリアングル液晶が付いている機種はPEN-Fだけ。
初めて買うカメラにデザインも性能も妥協したくない方は、PEN-Fなら買って後悔しないでしょう。
オリンパスE
キヤノン EOS Kiss M
こんな方におすすめ
- バランス重視の無難なカメラが欲しい方
- 周りにキヤノン使っている人が多い方
ミラーレス一眼にはあまり力を入れてこなかったキヤノンがついに本気出してきました。
初めて購入するカメラとしてとてもバランスが良く、間違いなくこれから定番になるカメラです。
やはりカメラのトップメーカーですから安心感も違いますし、使い勝手も洗練されています。
キヤノンなら周りに使っている人も多いので、教えて貰えたりレンズを貸して貰えるなら特におすすめ。
一眼レフらしい見た目が好きな人やカメラ選びに迷った方はこれを買っておけば間違いないです、断言できます。
富士フイルム X-T100
こんな方におすすめ
- レトロな外観のカメラが欲しい方
- 撮って出しで満足したい方
正確にはX-T100はバリアングル液晶ではなく、チルト液晶です。
自撮りも可能で、他の機種の様に液晶を左に開く必要がないのがポイント。
その代わり縦構図のローアングル撮影がしづらいデメリットもあるので注意が必要です。
富士フイルムのカメラはオシャレですし、自分で現像しない方には(富士フイルムユーザーとしては)特にオススメしたいです。
バリアングル液晶のミラーレス一眼の比較
必要最低限ですがそれぞれの機種を比較してみました。
OM-D E-M5 MarkⅡ | PEN-F | EOS Kiss M | X-T100 | |
幅×高さ×奥行き(mm) | 123.7 x 85 x 44.5 mm | 124.8 x 72.1 x 37.3 mm | 116.3 x 88.1 x 58.7 mm | 121 x 83 x 47.4 mm |
重さ | 417g | 373g | 354g | 399g |
画素数 | 1605万画素 | 2030万画素 | 2410万画素 | 2424万画素 |
ボディ内手振れ補正 | あり | あり | 動画のみ | なし |
防塵・防滴 | あり | なし | なし | なし |
センサーサイズ | マイクロフォーサーズ | マイクロフォーサーズ | APS-C | APS-C |
AF測距点 | 81点 | 81点 | 143点 | 91点 |
実際に触ってみると、この中ではEOS Kiss Mが幅が短く、軽いので小さく感じられます。
もし初めてカメラを購入するならボディ内手振れ補正がある機種から選ぶ方が便利かな。
ほぼしゅふ的まとめ
- 握りやすい防塵・防滴カメラなら⇒OM-D E-M5 MarkⅡ
- オシャレで四角いカメラなら⇒PEN-F
- 無難で使い勝手の良いカメラなら⇒EOS Kiss M
- レトロな外観と撮って出しなら⇒X-T100
自撮りできるバリアングル液晶搭載のおすすめのカメラをまとめてみました。
どのカメラも万能で使い勝手は良いので、実際に触ってみて気に入った機種を選んで下さいね。
それでは良いカメラライフを!