FUJIFEST GLOCAL 東京にてX-Pro3を触ってきました。
X-Pro3の色や外観、X-Pro2との細かい違いやデザインなどの違いなどについてまとめました。
特に私の様に自宅が富士フイルムから遠くて見に行けない方に向けて書きましたので参考になれば。
また、富士フイルムの統括マネージャーである上野隆さんにも外観やデザインについて少しだけお話させて頂くことができたのでその話も少しだけ。
X-Pro3の色について
今回のX-Pro3は3色。
X-Pro1からの伝統のブラックはマットっぽいという意見もありましたが、私は今までとそこまで変わらない半艶塗装じゃないかと思いました。
今まで10人以上のX-Pro2ブラックを間近で見ている限りは、使い込み具合や個体差でマットっぽかったり艶感が強く出ていたりするので、誤差の範囲内かな。
X-Pro3では軍艦部の「FUJIFILM X-Pro3」の文字がブラックではプリントに変更されています。
X-Pro2ではしっかり彫られていたので少し残念に感じますね。
ちなみにDRブラックとDRシルバーはレーザーで刻印されていますが、触っても刻まれている感覚はPro2ほどはしません。
ブラックに対してデュラテクト加工を施したDRブラックはマットな質感。
触った感じもブラックの様なツルツルとした感じではなくサラっとしてます。
X-Pro2のグラファイトシルバーに近い色なので、実物を見ないで通常のブラックみたいな色だと思って注文するのは止めておいた方がいいかも。
DRシルバーもかなりマットな色と質感が特徴。
X100Fのシルバーと比べてもかなり違います。
デュラテクトは指紋が付きやすい?
DRブラックとDRシルバーはかなり指紋の跡が目立つ仕様とのこと。
実際に見る前はDRブラックだけなのかな?とも思いましたが、写真の様にDRシルバーにもしっかり指紋が付きます。
普段CONTAX T2で指紋を気にしたことはありませんから、チタンという素材というよりデュラテクト加工によるものでしょう。
屋外ではそこまで(というか殆ど)分かりませんが、屋外の暗い場所では指紋の跡が容易に確認可能。
DRブラックとDRシルバーには大きな拭き取り用のクロスが同梱されるそうなのでこれは富士フイルムの想定内であることが分かります。
この部分をどう捉えるかが色選びに重要になってくるのではないでしょうか。
X-Pro3のDRシルバーとCONTAX T2のチタンシルバーの色を比較してみる
誰得ですが、今回のフォトウォークに向けてCONTAX T2を持って来ていたので比較してみました。
CONTAX T2はコンパクトフィルムカメラでありながらチタンボディを纏った高級カメラ。
同じチタンでも色の違いがあるのか気になっていたんですよね。
前面と上部から並べて撮ってみました。
お互いかなり近い色味ですが、X-Pro3のDRシルバーの方がほんの少しだけグレー掛かっていますが遠くから見たらほぼ同じです。
X-Pro3の外観とデザインについて
少し離れてみた時にX-Pro2と見分けがつかないレベルのX-Pro3ですが、他の記事ではあまり言及されていない細かな部分での違いがあります。
興味ない方は飛ばして下さい。
軍艦部の前面のデザインに注目して貰いたいんですがX-Pro2とかなり変わっています。
分かりますか?
比べると一目瞭然なんですがX-Pro2の方が立体的な造形をしているんですよね。
フロントダイアルのある右側から左側のファインダーへとつながるライン(ウェーブラインと呼んでいるそうです)
そしてファインダー周辺の窪みがX-Pro2の立体感があるデザインを生み出しています。
好みの問題とも言えますがX-Pro3の方が軍幹部は平面的なデザインですね。
その代わりなんでしょうか、X-Pro3では左手で持つ前面の角がカットされています。
この角がカットされている事でX-Pro2よりも少しだけ小さく感じます。
背面の軍艦部のダイアル(ジョイスティック上のダイアル)の部分もX-Pro2ではダイアルの上の部分がへこんでいましたがPro3では省略されています。
シンプルになりましたが、押しやすさにも寄与してくれていたので拘ってほしかったかな。
他にもX-Pro3からの微妙な変更点として三脚穴の位置が移動しています。
大きさはほぼ一緒なのでカメラケースもX-Pro2のものを装着できないことはないのですが、固定出来ないので注意しましょう。
ちなみにX-Pro3用のメタルハンドグリップを装着してみましたが、背面ディスプレイが180度開いても干渉しない様に設計されています。
富士フイルム統括マネージャーの上野隆さんに聞いてみた
開発者トークセッションが終わった後に少しだけ時間があったので、デザインなどについて富士フイルムの統括マネージャーである上野隆さんに聞いてみました。
※ボイスメモなどで録音していないので内容を箇条書きにしています、ご了承下さい
- チタンは曲げようと思っても元に戻る力が強く加工が難しい素材
- 横方向に絞って飛び出てたり、内側へこみ様に作るのが特に難しい
- それでもProシリーズとして譲れない部分はこだわった(ファインダー付近の出っ張り、前面のウェーブラインのへこみ部分、上部ダイヤル付近など)
- チタンによる成型が難しい
- 刻印を入れようとするとどうしても軍艦部の上部が歪んでしまう
- デュラテクトにすると指紋が目立ちます
- DRシルバーとDRブラックにはクリーニングクロスも用意している
- ただ、この指紋が付くのが新品の時から味が出るとフォトグラファーから好評を得ている
- デュラテクトはとても硬く傷が付かないし、ブラックは傷が付いてもエイジングが楽しめる
- ぜひX-Pro3は鞄に入れずに外に出して持ち歩いて写真を撮って欲しい
ほぼしゅふ的まとめ
作り手の想いを聞くと欲しくなる…。
どの色にしようか悩んでいる人も多いかと思いますが、指紋が付いたりするのが気になるって方はブラック。
指紋をむしろ「味」として受け入れられる方はDRブラックやDRシルバーのどちらかをお好みで手に入れるのも良いかと。
あと、個人的にはシルバーのレンズを使う方はブラックが一番合う気がします。
発売までまだ時間がありますのでじっくり考えるのも良いでしょう。
今回は色や外観についてまとめたので次回はX-Pro3の使い勝手について書く予定です、それでは。
▼色や外観についてまとめました▼
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