以前、車買い取りの記事でも書きましたが、
一応タントの購入を検討している人向けに書いていますので、スズキのスペーシアカスタム、ホンダのNBOXカスタムと比較してどうなのか、実際に試乗会などでも乗り比べしているのでその辺の比較も書いていきますので参考にしていただければ。
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この記事の目次
タントを三年間使った感想
最初に、タントを手放す事になったのは、
・車を貰って1台車が必要なくなった
・三人目の子供が生まれたので家族全員で乗るのが厳しくなった(タントは一応4人乗り)
この2点です。
この理由が無ければまだ乗っていたいと思っていたのが正直な感想
ちなみに私が購入したグレードはタントカスタムRS SAです。
ハイトワゴン系と言われるジャンルで、さらに住んでいるのが雪国なので4WDを購入しましたから軽自動車の中でも最重量級の部類に入ります。
その代わり、私の購入したグレードはターボエンジンを積んでいましたので、通常の軽自動車と比較するとは馬力はあります(軽自動車は自主規制で64馬力までですが)
外装など見た目
外装などのデザインはタントカスタムの場合、先に発売していたNBOXカスタムの影響をモロ受けていますので、パッと見NBOXカスタムと言われてもしょうがないかも。
ちなみにマイナーチェンジした後期はさらに顔がいかつくなって差別化されましたが、今度はレクサスっぽいデザインになっているかな。完全に個人の好みの問題かと思います。
ヘッドランプに関してはロービームでもLEDヘッドランプで明るい故に、対向車からイヤがられる事も多々ありました。
また、現行のタントから外装のパーツに樹脂が多数採用されています。このおかげで軽量化出来ているメリットもありますが、事故を起こした時には板金で直せないので交換になります。
スライドドア
現行のタントの初期型はスライドドアのドアハンドルの部分にボタンが付いていません。これがあるとボタンを押すだけでスライドドアが自動で開くようになっています。
どうしてもこの機能が欲しい人は、社外品でフロントドアのボタンをスライドドアを開く機能に割り当てる部品も発売していますのので、そちらを検討するのも良いと思います。
スライドドアの開口部の面積は
NBOX > タント > スペーシアの順になります。
ちなみにタントの場合は助手席側にピラーが付いていないので助手席側に関してはスライドドアとフロントドアを開けば一番面積は広くなります。
安全性
上記の「ピラーがない」点について安全性などで心配する方もいますが、ドアの中に従来の素材より重くて硬い素材が採用されているので事故などが起きても他の車と同等の安全性はあります。
タントカスタムRSに関してはサイドエアバッグも標準で付いているので側面衝突についても安全と言えるでしょう。この辺、スズキはオプションでも付ける事ができない車が多いので注意した方がいいですね。
スマートキー
車のドアのボタンを押すか、
スマートキーで鍵をロックすると同時にミラーが自動で格納されます。狭い場所に駐車したりした時にはとても便利です。
ただ、私の住んでいる雪国ですと冬の寒い時期にミラーが格納されるとミラー付近が凍っていて「ガリガリ」音を立てて格納されるので精神衛生的に良くありません。気になる人はディーラーに持ち込むとスマートキーと連動して格納されなくなりますのでお願いしてみましょう。
内装
内装はプラスチックですが、1世代前のタントカスタムと比較すれば格段に質感は向上しています。スペーシアカスタムよりは上、NBOXと比較すると互角かなと言った所。
メーターに関してはタントはセンターメーター、スペーシアとNBOXはハンドルの前に配置されているオーソドックスなタイプです。これも好みの問題ですが、タントはセンターメーターにする事によってハンドルの前にティッシュや小物を入れておけるコンソールボックスを配置しています。
室内空間
このハイトワゴン系は軽自動車ながら、ミニバンと同程度の室内の広さを売りにしています。
小さいお子さんがいる家庭ではチャイルドシートを2つ置く事も容易で、スライドドアは写真の様に大きく開きますので子どもの乗り降りもラクチンです。
ちなみに写真のように後席を折りたたんで荷室を広く使う事もできますが、子育て世代にはチャイルドシートが載っている事が多いので使う機会は限られてくるかと思います。
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運転について
運転性能
タントはアクセルの踏み始めから力が出ない様にコンピューター制御されています。これは燃費を良くする為と考えられます。
同じエンジンを採用していているダイハツの車の中でもミライースが販売された以降の乗用車にはこの傾向があります。なので走り始めが遅いのでとても力が無い車に感じるかも知れません。
逆にスズキの車はミッションの構造と車重が他のライバル車と比較して軽いのも手伝って軽快です。
スぺーシア > NBOX > タントの順で運動性能が良く感じるはずです。
静粛性
タントカスタムは他のライバル車と比較して静粛性は高いです。時速100km程までは明確にその違いが分かるかと思います(特にターボ車)
もちろん1世代前のタントと比べても明らかに違います。吸音材を従来より多く使用しているのでこの静粛性を実現出来ています。試乗する時はエンジン音の室内への入りを良く聞くと良いと思います。
タント > NBOX > スペーシアの順で静粛性は良いです。
乗り心地
こちらも他のライバル車と比べると良いです。(特に後部座席)この辺はガッチリしている車が好きな人もいるので好みの部分もありますが。
タント > スぺーシア > NBOXの順で柔らかいと思って良いでしょう。
ハンドルの遊び
これも好みの問題ですが、タントはハンドルを重くしてあって、その分真っ直ぐ走り易くなっています。反対にホンダはかなりハンドルが軽くて遊びがあります。
タント > スぺーシア > NBOXの順で軽くなります。
雪道での4駆の性能
これについてはタント以外の車を雪道で使用していないので比較できませんが、ほぼ同等と思って良いと思います。タントに関してはスキー場まで行っても勿論問題ありませんし、ある程度雪が除雪されてなくてもスタッドレスタイヤなら普通に走れます。
自動ブレーキ性能
私の購入した時期はまだNBOXには自動ブレーキ性能は搭載されていませんでしたが、タントとスペーシアでの自動ブレーキ性能はほぼ同等といった所でした。
現在ではスズキのスぺーシアに搭載されている日立製の「デュアルカメラブレーキサポート」が他を大きく引き離して性能が良いです。
スぺーシア>>>>>>>> NBOX ≧ タントといった順番で自動ブレーキ性能が良いです。
夏暑い
これはハイトワゴン系全般に言えますが、室内空間が広い分、エアコンの効きが悪くかなり暑いです。私の車体の色は紫(ナイトシャドーパープルクリスタルメタリック)でしたが、暗い色は太陽の光を反射しないので更に暑いと思っていた方がいいです。
アイドリングストップ
今の乗用車には燃費を良くする為にアイドリングストップというブレーキを踏んだ時にエンジンが止まって、ブレーキを話した時にエンジンが再始動する様になっています。
この機能の厄介な所は常時アイドリングストップ機能をOFFにする事が出来ない所。アイドリングストップをOFFにするには毎回エンジンをかけたら機能をOFFにするボタンを押す必要があります。
これはアイドリングストップを「する」という前提でエコカー減税などの申請をしているからです。
塩カルなどによる錆
雪国や海が近い場所では下回りが錆びてくる事が多々あります。
どの車も新車の段階で強力な防錆塗装をしておく事をおすすめしておきますが、メーカーによっても錆びやすい傾向があったりします。
軽自動車ではダイハツ > ホンダ ≧ スズキの順で錆びやすくなる傾向にあります。
故障などトラブル
ボンネットの歪み
初期のタントは接着剤の関係でボンネットがwwww←こんな感じの模様が浮き出ている可能性があります。晴れている日に太陽の光のを当てて確認する事をおすすめします。
レーダー故障
これは勘違いしている人もいるかもしれないので。
ワイパーを動かしている時やレーダーに雪など汚れが付着しているとスマートアシストのレーダー故障とメーターに表示されます。
リコール
初期型のタントはいくつかリコールが報告されているので運転席のフロントドアの内側にリコール実施のシールが貼られていない様なら早めにディーラーに持ち込んで修理してもらいましょう。
リコール対象者かはこちらで確認できます。
三年間で掛かった維持費
燃費とおおよそのガソリン代
エアコン使用時の1リッター辺り、14~16km。エアコンを使用しない春や秋で17~18kmといった所です。
これに高速など、同じ速度で停車せずに走る時間が長ければ1割から2割程、燃費が向上すると思って下さい。
カタログ燃費と呼ばれるJC08モードで24.6kmなので、良くてカタログ燃費の8割、悪くて6割を切ると思っていると良いかと思います。
売却までに19000km程走りましたので、ガソリン代を120円、燃費を16kmで計算すると約142,500円になります。
保険料
新車で購入してので車両保険と付けて4500円程でした。等級が一番上の20等級であったので人によってはこの金額より高くなるかと思います。
点検料
法定1年点検は実施しました。法定1年点検は車検と違って「法定」ですが実施しないからといって罰せられる事はありませんが、メーカー保証の関係もあるのでしっかり受けておいた方が良いです。
これが2回で約13,000円です。
その他
エンジンオイル(3,000km毎)やエレメント(10,000km毎)、エアコンフィルター(1年毎)の交換などで約7,000円になります。
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ほぼしゅふブロガー的まとめ
ハイトワゴン系は人気があるので検討している方も多いかと思いますが、現在だとモデル末期ですが人気が根強いNBOXが一番使い勝手も良くてオススメです。
燃費や安全性で選ぶならスぺーシア、長く乗り続ける予定で助手席のスライドドアや静粛性で選ぶならタントがオススメになります。
試乗や実際に見て気に入った車を選ぶのが一番かと思いますので一度ディーラーに見に出掛けてみてはいかがでしょうか。