使ってみないと分からないことってある。
α7RⅢ用のジンバルを手に入れたんですが、選び方の基準が分からず自分には合わなかったというお話。
忘備録として残しておくのでこれからジンバルを使ってみたいという方は読んでおいて損はないと思います。
ジンバルについておさらい
ジンバルはざっくり言うと中にモーターが入っていて、そのモーターを制御することでカメラを一定の方向に保ってくれます。
ジンバルをカメラに装着して使う事で手振れがない動画を撮影できるので
- 向きを一定にして撮影したり
- 動きに合わせて滑らかに追従してくれたり
- 回転する映像を撮ったり
手持ちの動画撮影では不可能な映像を可能にしてくれます。
カメラ内に手振れ補正が付いているものもありますが、撮影者が動いて撮影する場面などではまだジンバルのようにしっかりブレを補正してくれるレベルには至っていないのが現状です。
プロっぽい滑らかな映像が撮りたいのであればジンバルはあった方が良いんじゃないかな(撮影者の工夫次第で絶対に必要でもないと思いますが)
私がジンバルを購入した経緯と用途
以前オズモポケットを借りてみてヌルヌルの動画の良さに感動しました。
しかしコンパクトなのは良くても画質がイマイチだったのと、ディスプレイが小さすぎて見づらい&操作しづらくてスマホを取り付けなければ満足いく撮影が出来なかったこと。
スマホを取り付けるならコンパクトである意味もないな~と思って購入は諦めました。
と思って一眼用のジンバル「ZHIYUN CRANE PLUS」をタイミングよく安く譲っていただいたので使ってみたといった感じです。
用途としては子どもの映像などを撮ることがメイン。
やっぱり一眼での撮影なら画質はもちろんですが背景ボケのキレイな映像も期待できますからね。
ZHIYUN CRANE PLUSが私に合わなかったポイント
ジンバルとしての性能に不満は全くなかったのですが、私の使い方には合わなかった4つのポイントについて。
使い方によってはZHIYUN CRANE PLUSでも十分に満足できますがあくまで私の場合についてです。
想像以上に重かった
まずはなんと言ってもこれ。
想像していたよりも重いんです。
自分の中でカメラの重さだけでも結構ギリギリだったのもあるかと思いますが、問題は構え方。
カメラのグリップを掴んで持つ分にはそこまで重く感じなくても、ジンバルを付けて下部分を持つと重心から遠いのも相まってすごく重く感じるんですよね。
これを持ちながら子供の面倒も見て、、、というのは不可能でしたね。
想像以上にかさ張って邪魔だった
私のように写真撮影の「ついで」に動画も撮りたいなって思う人も多いかと思うですが、その時にカメラからジンバルを外した時にジンバルはどうするかというのが問題なんです。
手に入れたZHIYUN CRANE PLUSではジンバルのロック機構がなく電源を切った時にはプラプラ動きますし、鞄に入れるのにも気を使います。
かと言って専用のケースは持ち歩くようなサイズではありません。
想像以上にバランス調整が面倒くさかった
一眼だとレンズ交換したいじゃないですか。
そうすると頻繁にバランスを調整しないといけないんですがこれがとんでもなく面倒くさい、本当に想像以上に面倒くさいんです。
そこまでシビアなバランス調整をしなくても使えなくはないんですが、中のモーターに負担もかかりますしバッテリーの消耗も早くなりますから出来るだけ調整するんですがもう大変で大変で…。
プロでもない一般人がジンバルを使うならレンズを交換しないか、レンズ固定式のカメラを使うのがベストだと学びました。
想像以上に恥ずかしくて無理無理無理だった
都心や観光地であればそこまで気になりませんが、田舎でジンバル付けたカメラを撮影してたらそれはもう目立つんですよね。
という視線が痛すぎて私には無理でした…(自意識過剰かも知れませんが)
オズモポケットくらい小さければ良い意味で周りに興味を持って貰えますが、大きいカメラに大きいジンバル付けた姿の業者感がすごいんですよね。
目立ちたがり屋か仕事で撮影する人やYouTuberで映像にこだわる人じゃないとちょっと使えないかもな~って思いました。
自分に合ったジンバルを選ぶ為のチェックポイント
買う前に誰かに教えて欲しかった8つのポイントについて紹介します。
ここは大事なので読んでほしい。
積載量に余裕があるか
ジンバルではペイロードと呼ばれていますが最大積載量の上限値のことです。
カメラはもちろんですが使用する中で一番重いレンズとの組み合わせでも問題ないジンバルを選びましょう。
ペイロードが大きいジンバルの方が基本的に大きく重くなりますがその分安定する傾向にあります。
自分で持ち歩こうと思えるサイズか
カメラと同じですが大きくて重いと持ち出すのが億劫になります。
自分が持ち出そうと思えるジンバルを選びましょう。
出来れば購入前に店頭などで実際に使ってみるのが一番ですが、私のように田舎でジンバルが置いてないという方はレンティオ などで1度レンタルしてみるのも良いと思います。
ロック機構があるタイプか
これ本当に重要です。
使わないで持ち歩く時にも便利ですし、バランスを保ったままロックすることができるのですぐに撮影が開始できます。
私はロック機構のないジンバルは今後買うことはないと断言します。
大きいジンバル買うなら吊り下げられるタイプか
カメラ+ジンバルを持って長時間支えるのはかなりの重労働です。
大きいカメラとジンバルなら少しでも疲労を軽減するために吊り下げも可能なジンバルを選ぶのが良いでしょう。
重心から近い位置を掴むことで持ちやすいですし、ローアングルの撮影もしやすいので一石二鳥。
最近は吊り下げられるタイプのジンバルが増えてきているので選択肢に困ることはなさそうです。
簡単にカメラから取り外しできるか
写真を撮る時にはジンバルから取り外しますが、わざわざネジを回して取り外すのってすごく面倒なんですよね。
クイックリリースプレートのあるジンバルなら装着→取り外しがスムーズで便利です。
クイックリリースプレートがなくてもこちらを装着してカメラにアルカスイス互換のプレートを装着することで素早く脱着する方法もあります。
ただ、カメラやジンバルの種類によっては出来ないこともある様なのでジンバル自体にクイックリリースプレートがあるものが理想ですね。
USB給電できるか
ジンバル自体にUSBポートが付いていてもアップデート用なだけでモバイルバッテリーなどで給電できないタイプもあります。
外部からの充電が可能か確認した方が良いでしょう。
三脚穴のサイズは適切か
ジンバルに元々付属していない三脚を使いたい時もあると思います。
そんな時に三脚穴ってみんな同じだと思うじゃないですか。
実は通常の1/4インチと少し大きい3/8インチのものが存在します。
もし3/8インチのジンバルでも上のような変換アダプターを使うことで取り付けは出来ますが無駄な出費が増えますので注意しましょう。
現在の撮影モードが分かるか
最悪なくても困りませんが慣れるまで今使っている撮影モードが何なのか混乱します。
出来ればジンバル本体に撮影モードが表示されるものだと使いやすいですね。
今ほしいジンバルについて
今回の反省を踏まえて現在使用しているα7RⅢでの使用は諦めて、コンデジなどで使えるジンバルを買おうと思います。
それなら画質を妥協せずにコンパクトさも選べるので。
という訳で今買い替え候補の2つのジンバルを紹介。
ZHIYUN CRANE M2
- ロック機構あり
- ジンバルに撮影ディスプレイあり
- クイックリリースプレートあり
- USB-Cにて充電可能
- コンパクトなサイズ
と上述した選ぶポイントをほぼすべて網羅しているのがZHIYUN CRANE M2。
あえて弱点を言うならバッテリーの持ちがそこまで良くない(6時間)のとペイロードが720gな点。
コンパクトなミラーレス一眼で使いたい方にはレンズの選択肢が限られるかも知れません。
Feiyu Tech G6 PLUS
ZHIYUN CRANE M2に比べると大き目ですがその分ペイロードが800gでバッテリーも9時間と少し余裕があります。
アルカスイス互換のクイックリリースプレートやディスプレイなどはありますがロック機構はありません。
生活防水があるので防塵防滴のカメラと組み合わせるならベストかな。
ほぼしゅふ的まとめ
自分に合うジンバルがどんなものか分かっただけでも収穫でした。
こだわりがない限りは小さいジンバル+小さいカメラやスマホから始めるのが良いんじゃないかな。
少なくとも私には大きい一眼用ジンバルはちょっと厳しいことが分かったので、これからはコンデジに付けて撮ろうかと思います。
それでは。
書くだけ書いて下書きに入ってた記事なのですでにZHIYUN CRANE M2が家にありました。
X100Vと一緒に使っていると完璧ではありませんがいい感じです。
またその内レビューしますね(たぶん)